
NPO法人本屋大賞実行委員会による2026年「本屋大賞」の発表会が4月9日、東京・港区の明治記念館で開かれ、朝井リョウ氏の『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP 日本経済新聞出版)が大賞に輝いた。日経BPによると、同書は現在17刷47万部を突破している。
本屋大賞は年に1回、全国の書店員が一番売りたい本を投票で選んでいる。今回の対象作品は、2024年12月1日から25年11月30日の間に刊行された日本の小説。新刊を扱っている書店の店員(アルバイト、パート社員も含む)が投票に参加し、一次投票には全国490店より698人、二次投票には435店より過去最多の470人が投票し、大賞作品を決めた。

受賞の喜びを語る朝井氏
大賞を受賞した朝井氏は「本屋大賞はジャンルレスで、キャリアもさまざまな作家がノミネートされる。『極端』とも言える多様な作品が横並びになる場で、その状態がとても大切なのだと思う」としたうえで、「そうした本が並んでいる本棚がある書店という場所を、守ってくれている書店員の皆さんにあらためて感謝したい」と語った。
なお、翻訳小説部門1位には『空、はてしない青』(メリッサ・ダ・コスタ著、山本知子訳、講談社)が、24年11月30日以前に刊行された作品を対象にした発掘部門/超発掘本!には『旅の短編集 春夏』(原田宗典著、角川文庫)が、それぞれ選ばれた。
投票結果による順位は次の通り(敬称略)。
▽1位『イン・ザ・メガチャーチ』(朝井リョウ、日経BP 日本経済新聞出版)
▽2位『熟柿』(佐藤正午、KADOKAWA)
▽3位『PRIZE─プライズ─』(村山由佳、文藝春秋)
▽4位『エピクロスの処方箋』(夏川草介、水鈴社)
▽5位『暁星』(湊かなえ、双葉社)
▽6位『殺し屋の営業術』(野宮有、講談社)
▽7位「ありか』(瀬尾まいこ、水鈴社)
▽8位『探偵小石は恋しない』(森バジル、小学館)
▽9位『失われた貌』(櫻田智也、新潮社)
▽10位『さよならジャバウォック』(伊坂幸太郎、双葉社)
