文化通信社 第5回「ふるさと新聞アワード」 一次通過作品を発表 地域紙29社32記事が最終審査へ

2025年10月7日

 文化通信社は今年度も、全国の市町村単位を発行エリアとする地域紙の優れた記事と、それを書いた記者らを表彰する「ふるさと新聞アワード」を開催する。2021年から毎年開催している国内唯一の地域紙のための賞で、今回で5回目となる。このほど、有識者専門委員6人が選んだ一次選考通過作品(29社32記事)が出そろった。今後、審査員5人による最終審査が行われ、11月に最優秀賞など各賞が決まる。

 

gmAA_第5回「ふるさと新聞アワード」ベスト32表・概要入り(デジタル版用)のサムネイル

 

 今回は、全国から寄贈されている地域紙を開架している図書室「ふるさと新聞ライブラリー」(東京・千代田区、文化通信社内)にある地域紙70紙を、大学教授やメディア関係者ら6人で構成する有識者専門委員が1人10紙程度を手分けして、対象となる1年間(24年7月1日付~25年6月30日付)の新聞記事をすべて閲覧した。

 

 地域独自の記事で、その地域や道府県内に住む人以外が読んでも楽しめる記事、ためになる記事、気づきがある記事(いずれも連載・コラム・企画も含む)などを基準に選出。それに各地域紙から自薦された記事も含めて選考し、1人がそれぞれ10本を選んだ。

 

 そのうえで、ほかの5人が選んだ各10本(計50本)の記事を読み、点数を付けて評価。点数が高かった順に、上位32の記事を一次選考通過とした。選ばれた地域紙と記事タイトル、概要は別表の通り。

 

 有識者専門委員は次の各氏(五十音順)。仙石伸也氏(元日本新聞協会)、高橋茂男氏(元日本テレビ放送網)、高橋玲嗣氏(茨城新聞社)、塚本晴二朗氏(日本大学教授)、外山公美氏(政策マネジメント研究所・理事長)、本多悟氏(江戸川大学教授)。

 

 この32本の記事を、加来耕三氏(歴史家・作家)、小山薫堂氏(放送作家・脚本家)、高橋俊宏氏(ディスカバー・ジャパン代表取締役)、山崎まゆみ氏(温泉エッセイスト)、横川正紀氏(ウェルカムグループ代表)の審査員5人(五十音順)が最終審査し、合計ポイントで授賞記事を決定する。なお、有識者専門委員会の評価が最も高かった記事には、特別賞を贈る。

 

 11月に各賞を決定し、発表する。受賞者らを招いた贈呈式と懇親会は26年1月28日、東天紅上野本店(東京・台東区)で開催する。