松屋銀座は9月26日から10月13日まで、100周年企画の一環として、8階イベントスクエアで「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」を開催するのに合わせ、同フロアに大垣書店(京都)による「Tsu-tsu-mu Cafe by OGAKI BOOKSTORE」をオープンした。
カフェは席数79席、営業時間は松屋銀座の営業時間に準ずる(11~20時、ラストオーダーは閉店の30分前)。喫茶のほか、書籍も販売。空間計画は日本デザインコミッティーの小泉誠氏が担当し、「Tsu-tsu-mu(包む)」のコンセプトを表現。インテリアには、松屋銀座7階でも取り扱いのある、マルニ木工の椅子や、能作、菅原工芸硝子の器を採用。カフェ内で使用する家具やテーブルウエアの一部は、実際に購入できる。
展覧会に合わせ、デザインと本をつなぐ選書企画「私が影響を受けた一冊」を実施。日本デザインコミッティーのメンバーが選ぶ一冊を、コメントとともに展示し、販売も行う。この中で、隈研吾氏が吉田健一『ヨオロッパの世紀末』(岩波文庫)、田川欣哉氏がジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳『銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』(上下)(草思社文庫)を選書している。
また、飲食メニューでは、大垣書店オリジナルブレンドのエスプレッソドリンクをはじめ、京都・亀岡産はんなりばななを使ったサンドウィッチやスイーツメニューを用意。メニュー数は13、価格帯は715~1540円。
「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」は、「包む」をテーマに、さまざまな事象に潜む「包む」という概念に、ケアの視点を見出し、デザインの方法論として多角的に捉え直す。会場では、「包む」をめぐる7つのテーマを設定し、約90点に及ぶ作品や事例を展示する。展覧会ディレクターは色部義昭氏。