有隣堂の創業115周年感謝の会が7月28日、神奈川県横浜市のホテルニューグランドで開かれ、出版社など取引先の代表ら約200人が出席した。冒頭、松信健太郎社長が富士山を登頂した動画を公開。その中で、山頂に着いた松信社長は、「有隣堂は1909年、横浜・伊勢佐木町に誕生し、今年で115年目を迎えた。地域の皆様、お客様、従業員の皆さん、そして何より、今日お集まりの取引先の皆様に支えられて、やってこられた」と感謝した。
「Stay Unique」
そのうえで、「私は『Stay Unique』をモットーに、ほかの会社と違うことをやろう言い続けてきた。そのため、私も皆様への感謝の気持ちを何か体を張ってアピールしたいと思って、富士山の山頂でご来光とともにあいさつしようと考えた」と説明。ただ、登頂直後は曇ってご来光が拝めなかったことを現場から報告し、「残念ではあるが、(私たちに)もっと頑張れと言っているんだと思う。引き続きご指導いただきたい」と語った。動画の終了後、登壇した松信社長は「皆様のおかげで115年間、商売を続けてこられた。あらためて御礼申し上げる」とあいさつした。

あいさつする松信社長
続いて、アスクル・吉岡晃社長が祝辞。「当社と有隣堂とのつながりは30年以上前になる。地域に根ざし、ブランド力がある同社にバックアップしていただいたおかげで今日に至っている」と強調。そのうえで、「長い歴史がある有隣堂のDNAを体現されている最近の事例が、ユーチューブチャンネル『有隣堂しか知らない世界』だ。経営者としても、とても勉強になる」と熱弁をふるった。
乾杯の発声は、そのユーチューブチャンネルでMCをつとめる「R.B.ブッコロー」が登壇。持ち前の〝毒舌〟を披露し、出席者の笑いを誘った。

R.B.ブッコローが乾杯のあいさつ
懇親の合間には、有隣堂の歴史を振り返る動画の上映や、横浜中華街でのお祭りなどで披露される獅子舞も登場。8月5日に有隣堂が発売する新刊『私と家族と「川の図書館」』の著者・熊谷沙羅(くまがい・さら)さんも来場し、自身が始めたBook Swap(本を交換する)活動や、有隣堂との思い出などを語った。
当日の動画はhttps://youtu.be/alO1xMz4PQoからご覧になれます。
※本紙「The Bunka News」8月5日付7面に掲載したQRコードから公開ページを移動いたしました(8月6日追記)。