集英社と一ツ橋綜合財団が主催する「第23回開高健ノンフィクション賞」の選考会が7月13日に行われ、受賞作は応募総数201編から小松由佳著『シリアの家族』に決まった。
著者は42歳、秋田県秋田市生まれで東京都八王子市在住のドキュメンタリーフォトグラファー。2006年に世界第二の高峰K2に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞。12年からシリア内戦・難民を取材。著書『人間の土地へ』(集英社インターナショナル)で第8回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞した。
入選作には正賞の記念品と副賞300万円を贈る。選考委員は加藤陽子、姜尚中、藤沢周、堀川惠子、森達也の各氏。
選考結果は集英社学芸編集部ホームページ(7月下旬)、集英社クオータリー『kotoba』秋号 (9月5日発売予定)、『小説すばる』10月号 (9月17日発売予定)、『青春と読書』10月号(9月20日発売予定)で発表する。