子ども向けの本を展示・即売する恒例のイベント「上野の森親子ブックフェスタ2025」が5月4~5日、東京・台東区の上野恩賜公園・噴水広場で開催され、2日間で昨年の約2万8500人を大きく上回る約3万4000人が来場。2日間の売上は約4150万円(前年比約125%)と過去最高となった。

両日とも晴天に恵まれ前年を大きく上回る来場者でにぎわった会場
今年も出版業界横断で展開する読書推進活動「BOOK MEETS NEXT」の一環として、子どもの読書推進会議、日本児童図書出版協会、一般財団法人出版文化産業振興財団が主催し、「上野の森親子ブックフェスタ」運営委員会が運営。参加企業・団体は昨年の65社を大きく上回る80社が出展し、絵本・児童書を中心に約5万5000冊を陳列・販売した。
イベントテントでは、おはなし会や歌遊びなどを開催し、講談社「全国訪問おはなし隊」のキャラバンカーにも多くの親子が参加。また、各出展者のブースにも連日多くの作家が訪れ、サイン会やおはなし会などを行った。
さらに「被爆・終戦80年」なのを受けて、広島の原爆投下の戦火にも耐え生き残った「被爆ピアノ」を会場内に展示し、ピアニストのジェイコブ・コーラー氏による演奏会が行われた。5月5日には近接する国際子ども図書館で講演会「被爆80年を想う―被爆ピアノ、平和の音色」を開催し、『海をわたる被爆ピアノ』(2010年、講談社)著者の矢川光則氏と特別ゲストスピーカーのコーラー氏が登壇した。

開場前から行列ができた

集合レジではキャッシュレス決済のみに対応した

絵本ソムリエのサンプルパパによる読み聞かせ(KADOKAWAブース)

聞かせ屋。けいたろう氏による読み聞かせ(金の星社ブース)

講談社「全国訪問おはなし隊」のキャラバンカー

イベントテントでのJPIC読書アドバイザークラブによる読み聞かせ