ポプラ社 第6回「全国学校図書館POPコンテスト」優秀作品決まる 海外からも応募

2024年3月6日

「年々レベルが上がっている」と選考に悩む(ポプラ社提供)

 

 ポプラ社は3月4日、学校図書館のサポートを目的に2018年から始めた「ポプラ社2023全国学校図書館POPコンテスト」の受賞作品(11部門54点)を発表した。


 6回目となる23年度は、海外5校(4カ国)を含む全国818校から3万4083点の応募があり、一次選考でポプラ社社員が約1200点を選出、二次選考はコンテストのアドバイザーを務める「POP王」こと内田剛氏が加わり、コンテスト事務局員らと267点を選んだ。


 最終選考は2月5日、ポプラ社本社で行われ、内田氏、ポプラ社・千葉均会長、事務局員が「POP王賞」「ポプラ社賞」「コンテスト事務局賞」「本への愛情が伝わるPOP賞」「本の魅力が伝わるPOP賞」「インパクト賞」「キャッチコピー賞」「イラスト賞」「おもしろPOP賞」「アイデア賞」「大人の全力POP賞」の各部門賞を選んだ。

 

最終選考審査員を務めた千葉氏(左)と内田氏(ポプラ社提供)

 

POP制作者と著者つなげたい


 内田氏は「年々レベルが上がっているので審査する側もデザインなど勉強が必要」。千葉氏は「上手、下手ではなく、『この本を読んで何か取り組みたくなる』といった気持ちが感じ取れる作品を選びたい」とそれぞれ厳正に審査に臨み、11部門54点を決めた。


 選考を終え取材に対応した内田氏は「中学生が突出して素晴らしかった。いろんな所で『POP甲子園をしたい』と言っているが、著者の賞も設けるなど著者とPOPをつくる本好きの子どもたちをつなげることも考えたい」と話した。

 

 千葉氏は「『表現する』という点でPOPづくりは最適。奥は深いが、入口は広いPOPづくりを通して表現の手段が浸透している。今後ももっと深めていきたい」と語っていた。

 

入選作品などは下記から
https://www.poplar.co.jp/schoolLibrary/pop-contest/


 選考会では、全国学校図書館POPコンテスト公式本「オススメ本POPの作り方」として内田氏著の『気持ちが伝わるPOPを作ろう』、『こまったときのPOP実例集』の全2巻が4月に同時発売されることも報告された。