帝国書院の新刊『やくみつるのエキセントリック・ジャーニー』 トーク&サイン会開催

2023年4月28日

 

芳林堂書店高田馬場店で開かれた、やくみつるさんのトーク&サイン会

 

 帝国書院の新刊『やくみつるのエキセントリック・ジャーニー』の発売を記念した著者・やくみつるさんのトーク&サイン会が4月15日、東京・新宿区の芳林堂書店高田馬場店で開かれた。やくさんは同書を書いた経緯を語るとともに、書き切れなかった海外旅行のエピソードなども披露。「3部作なので、あと2冊で完成する」と冗談交じりに語り、続編への意欲も示した。

 

 

『やくみつるのエキセントリック・ジャーニー』

 

 

 相撲、昆虫、野球、クイズ、珍品収集など多趣味で有名な漫画家のやくさんは、海外旅行の愛好家でもあり、これまで100カ国以上を訪れたという。同書は、その国々のエピソードを、イラストや帝国書院の地図、自身が現地で入手したお土産品、旅先での写真などを交えて紹介するユーモアあふれる紀行エッセイ。

 

 サイン会に先立つトークショーでやくさんは、「今回の本ではこれまで訪れた国々の中から、初期の約30カ国分を載せている。版元の帝国書院さんは、地図や地理の教科書でもおなじみの〝お堅い〟出版社。老舗で正統派の出版社が出してくれるということで、自主規制するなど、内容には充分すぎるほど注意して書いた」と語り、訪れた人を笑わせた。

 

 また、「コロナ禍が完全に終息するまで、海外旅行は二の足を踏み続けると思っている。ただ、国の数はそんなに増えないだろうから、あと2冊出せば、訪れた国々の話題を載せきれるのではないか」と話し、会場からは拍手が送られた。

 

 やくさんによる書き下ろしクイズを収録する帝国書院の『地理トレ 地理クイズ大全』から、『エキセントリック・ジャーニー』の刊行にもつながった。やくさんは「一つ一つの旅にはたくさんの経費がかかっている。初版が完売しても一つの旅の一人分くらいにしかならないのでは(笑い)。ぜひ皆さんの旅の仲間やご学友、そのご学友の親せきまで、できるだけたくさんの人たちにおすすめもらえたら、ありがたい」とファンに呼びかけた。