Gakken 幼児向けワークブックのウクライナ語版を子どもたちに無償配布

2022年10月18日

 学研ホールディングスのグループ会社Gakkenは、同社の幼児向け主力商品「学研の幼児ワーク」の英語版「Play Smart」をベースとしたウクライナ語版を、ウクライナ周辺で避難生活を送る子どもたちに無償で配布する。

 

 「学研の幼児ワーク」は1982年の販売開始から累計5000万部発行のベストセラー。「Play Smart」は現在世界10ヶ国で販売され、多言語展開は9ヶ国で10言語が発行されている。ウクライナ語版はウクライナ・ハルキウの出版社、モノリス社がGakkenとライセンス契約を行い、2020年より発行・販売されている。

 

 今回無償配布される1万冊は、モノリス社がロシアの軍事侵攻のため営業を停止していることを受け、Gakkenがモノリス社との協議により“子ども支援版”として制作したもの。印刷制作費や各国への輸送・配布費用を学研グループが全額負担することにより実現した。

 

 同書の配布は、日本国内では10月11日からGakkenのコーポレートサイト(https://www.corp-gakken.co.jp/)で受付を開始し、文部科学省からの案内にて、教育委員会・地方自治体などを通じて、順次全国の園・学校などに配布予定。

 

 ウクライナ周辺の国々へは、学研グループ企業で、主に政府開発援助(ODA)を通じて、開発途上国の課題解決に取り組むアイ・シー・ネット株式会社と協力し、11月中旬以降にルーマニア・モルドバのユニセフやNGO団体などを通じて、ウクライナ周辺国の避難所や支援物資配布所などへ配布を開始予定。

 

写真左から、コルスンスキー大使、宮原社長、五郎丸社長、南條室長

 

 学研ホールディングス代表取締役・宮原博昭社長とGakken代表取締役・五郎丸徹社長、グローバル戦略室・南條達也室長は受付開始に先立ち、10月7日に東京・西麻布の在日ウクライナ大使館を訪問し、本施策の報告を行った。セルギー・ウォロディミロヴィチ・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使は、同書を手に取りながら、「戦争の中でさまざまなストレスを受けた子どもたちにとって、ワークブックは、成長と学びに一番大切なツールになる。素晴らしいプロジェクトの提案に心から感謝する」と述べた。

 

 同月9日には五郎丸社長と南條室長が東京・四谷のウクライナ日曜学校「ホロバチョック」を訪れ、同書を子どもたちに直接手渡した。五郎丸社長は「戦争の影響を一番受けるのは子どもたちなので、学びを止めないよう支援を続けていきたい」と話す。