誰もが本を贈るサンタになれる 「ブックサンタ2022」 参加書店を募集

2022年7月21日

 NPO法人チャリティーサンタ(東京・千代田区)は7月4日、厳しい状況に置かれている子どもたちに本を贈る社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2021」の実績を報告するとともに、今年実施する「ブックサンタ2022」に参加するパートナー書店の応募受付をスタートした。9月16日まで、22年のパートナー書店の応募受け付ける。今年は1000店舗の参加と、47都道府県で残る福井、鳥取、島根、長崎、熊本の5県の書店からの参加を募集している。

 

 

 同法人によると、ブックサンタは書店で「自分が選んで買った新品の本」を寄付できる新しい社会貢献の仕組み。目的は貧困や病気、被災など厳しい環境にいる全国の子どもたちに本をプレゼントすること。自分が選んで買った新品の本を、そのまま書店のレジで寄付できる。

 

 

 「コロナ禍で困っている子どもに本を届けてほしい」「自分の好きな絵本や児童書をプレゼントしたい」という声は年々増え、昨年11月から12月の2カ月間で、計3万5162冊が寄付されたという。

 

 1年目だった2017年に参加したパートナー書店は58店舗。寄付実績は1000冊未満だったが、その後多くのメディアが紹介するなどして、21年は42都道府県の461書店が参加。リアル書店経由2万3584冊に加え、オンライン書店経由8217冊、クラウドファンディング経由3361冊と、合計3万5162冊もの本が寄付された。

 

 寄付された本はクリスマスのプレゼントとして届けられていたが、現在では毎月、誕生日プレゼントとして届けられる体制を作っている。

 

 パートナー書店は国内にある新刊書店であることのほか、①パートナー費用の支払い=1店舗当たり1000円 (税別)②ポスターなどでの店内広報③レジオペレーション協力④寄付状況の入力⑤本の発送──について対応が必要となる。