福音館書店創立70周年 記念企画「こどものとも0.1.2.リクエスト復刊企画」スタート

2022年2月1日

 児童書出版社の福音館書店は2月1日で創業70周年を迎え、記念企画の第1弾として「こどものとも0.1.2.リクエスト復刊企画」をスタートした。

 

 

 『こどものとも0.1.2.』は1995年創刊の赤ちゃん(0~2歳)向け月刊絵本。歴代作品からリクエストを募り、その中から3作品を復刊する。その後も第2弾として企画商品の刊行などを予定している。

 

 復刊リクエストは、特設サイトで作品にまつわるエピソードやコメントを募り、それらをもとに3作品を選んで9月に復刊。応募者から抽選で10名に復刊した 3 冊をセットでプレゼントする。応募期間は2月1日から3月31日。結果は5月中旬頃に特設サイトで発表予定。

 

 同社は1952年に受験用問題集やキリスト教会向け冊子などの製作、販売を手がけていた金沢福音館から出版部門を独立させる形で、金沢市で創立。同年8月に東京に移転し、53年に月刊誌『母の友』、56年に月刊絵本『こどものとも』を創刊するなど出版活動を開始した。

 

 『こどものとも』は世界でも稀な〝一冊の中に一つの物語〟という形の月刊絵本誌で、当時の編集長であった松居直(現相談役) が、気鋭の画家を積極的に採用するなどして制作をすすめ、保育士をはじめ子どもに関わる人々を中心に支持を集め、絵本出版社としての認知を獲得した。

 

 その後、累計発行部数540万部を超える『ぐりとぐら』をはじめ、『おおきなかぶ』『はじめてのおつかい』『ぐるんぱのようちえん』などの作品を世に送り出してきた。