朝日賞など4賞合同の贈呈式を開催 7氏を表彰

2022年2月1日

 2021年度朝日賞、第48回大佛(おさらぎ)次郎賞、第21回大佛次郎論壇賞、21年度朝日スポーツ賞の合同贈呈式が1月28日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。朝日新聞文化財団、朝日新聞社の主催。

 

(左から)朝日賞を受賞した俵万智さん、松岡和子さん、影山龍一郎さん、大佛次郎賞の堀川惠子さん=1月28日、東京・帝国ホテル

 

 新型コロナ禍の影響を受け、贈呈式の開催は2年ぶり。祝賀パーティーは実施せず、またソーシャルディスタンス確保のため、出席者も約100人と例年の五分の一に絞るなどの対策が取られた。

 

 朝日賞は歌人の俵万智(たわら・まち)さん=現代短歌の魅力を伝え、すそ野を広げた創作活動=、翻訳家の松岡和子(まつおか・かずこ)さん=シェークスピア全戯曲の翻訳=、理化学研究所脳神経科学研究センター長の影山龍一郎(かげやま・りょういちろう)さん=発生過程を制御する生物時計遺伝子の解明=、米テキサス大学オースティン校教授の鳥居啓子(とりい・けいこ)さん=植物の成長制御と気孔の発生メカニズムの解明=の4人に贈られた。

 

 大佛次郎賞はノンフィクション作家、堀川惠子(ほりかわ・けいこ)さんの「暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ」(講談社)。大佛次郎論壇賞はシンガポール国立大学准教授、益田肇(ますだ・はじむ)さんの『人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき』(岩波書店)だった。

 

 朝日スポーツ賞は大谷翔平(おおたに・しょうへい)さん=大リーグ・エンゼルスで、投打の「二刀流」として著しい成績を残した=に贈られた。

 

 朝日賞の受賞者4人には正賞のブロンズ像と500万円、大佛賞と論壇賞の受賞者には賞牌と200万円、スポーツ賞の受賞者にはレリーフと200万円がそれぞれ贈られた。