【2022年・年頭あいさつ】凸版印刷・麿秀晴代表取締役社長

2022年1月4日

 

 あけましておめでとうございます。社長の麿です。新年のご挨拶を申し上げます。

 

 残念ながら昨年も一昨年に続いて新型コロナウイルス感染症への対応が続いた1年でした。トッパングループには生活を支える多くの製品を安定供給するという重要な責任があります。その責任を果たすため、約2年の長期にわたり感染防止策を講じていただき、大きなトラブルもなく供給責任を果たしつつ、おかげさまで業績も好調を維持できています。これはひとえに、皆さんの日々の努力の賜物であり、またご家族のサポートのおかげだと思います。改めて御礼申し上げます。

 

 トッパングループは昨年の2021年5月に初めて外部に対して中期経営計画の公表を行いました。現行の中期計画は、2021─2022年度を「基盤構築フェーズ」、2023─2025年度を「成果獲得フェーズ」と位置付けて進めており、2022年度は「基盤構築フェーズ」の総仕上げをする最終年度にあたります。

 

 今年は2025年度のありたい姿実現に向けて、「DX事業の推進」「海外生活系事業の拡大」「新規事業の創出」の3つを中心に、成果獲得につなげるための種まきを進めるとともに、計画達成に向けた準備をしっかりと進めていただきたいと思います。

 

 また中期経営計画では、「事業ポートフォリオの変革」を重点施策として掲げています。この変革を強力に推進するべく、昨年の第2四半期決算に合わせて、「持株会社制移行への検討開始」「トッパン・フォームズ株式会社の完全子会社化」「フォトマスク事業分社化」の3点を発表しました。

 

 こうした取り組みなどにより、2025年度のあるべき姿実現に向かって次の成長ステージへと飛躍すべく、これまで以上にトッパングループ一丸となって邁進していきたいと思います。

 

 最後に、今年のアクションスローガンについてお話したいと思います。アクションスローガンは以下のように設定しました。

 

「GO BEYOND EXPECTATIONS」

トッパンには無限の可能性がある。情熱と、勇気を持って、新しい時代をつくっていこう。

 

 これまでお話ししてきたように、トッパングループは大きな組織変革を断行します。これは「昨日と同じ今日では、生き残れない」という危機感があるからです。当社は、創業以来今に至るまで、変化を恐れず事業をアップデートしてきたからこそ、デジタル&サステナブル時代のリーディングカンパニーへと成長していく道筋を描くことができたのです。

 

 これからも、立ち止まることなく「進化」を続けなければなりません。私たちには120年以上かけて築いてきた信頼と技術があり、優秀なリソース、ポテンシャルがあります。私は社長就任以来ずっと、このことを皆さんにお話ししてきました。組織や国内外の枠を超えて、そのリソースを生かし、期待を超えるものを生み出し、期待を超えるアプローチをお客さまや生活者に提供していく。

 

 新年を機に改めて、それぞれにできる「beyondexpectations」を考えてみてください。次の時代を、次のトッパンをつくるのは皆さんです。困難を超え、限界を超え、期待を超える1年にしていきましょう。

 

 この一年、健康にはくれぐれも留意し、元気に活躍されることを期待しています。皆さんと皆さんのご家族のご健勝とご活躍を祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。