【2022年・年頭所感】ADKホールディングス・植野伸一代表取締役社長 グループCEO

2022年1月1日

心を動かす魅力的な体験創造こそ、広告ビジネスの醍醐味

 

 

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

 2021年の話題を振り返ると、やはりコロナ禍の中で開催された東京オリンピック・パラリンピック競技大会に尽きると思います。史上初の1年延期、そして観客制限という特殊な状況下でありながら、全力で競技に挑む選手たちの姿に多くの人々が心を動かされたのではないでしょうか。

 

 世界的なスポーツイベント開催を機に、我々広告業界はこうした「心を動かす魅力的な体験」を共に創造し、実行に携わることができる醍醐味に満ちたフィールドに身を置いているということをあらためて痛感しました。昨今は、デジタルやデータドリブン・マーケティングという手段を広告ビジネスに導入することで、「コミュニケーションの効率」に焦点を当てて語られることが多くなりました。

 

 結果、以前に比べて「クリエイティビティあふれるコミュニケーションで人々の心をブランドに惹きつける」といった広告ビジネス本来の醍醐味が少し伝わりづらくなってきたような気がしてなりません。

 

 若い世代の一部からも、広告は地味でつまらなくなったのではという声が聞かれます。しかし視点を変えると、より多くの「顧客接点」で、より深く「個」を知り、より有効な「心を動かす魅力的な体験」を提供するチャンスが格段に増えたという捉え方もできます。

 

 こうしたチャンスをフルに活かし、ブランドの熱烈なファンを増やすアイデアを楽しみながら生み出していくことこそ、広告ビジネスの新しい醍醐味ではないかと考えています。

 

 ADKグループは昨年、デジタル&データドリブン系ソリューションを専門領域とする事業ブランド「ADK CONNECT」を始動させました。

 

 その目的は、精度の高い顧客獲得型マーケティングに加えて、ブランドと顧客との直接接点で顧客を深く理解し、「心を動かす魅力的な体験」を一貫して提供し続け、熱烈なファンを創造することです。これは、ADKグループの事業ビジョン「顧客を資本と考える 顧客体験創造会社」を実現する強力なエンジンとなります。

 

 2022年も「熱烈なファンとなる顧客こそが、事業の持続的な成長を可能にする資本そのもの」という考え方のもと、クライアントの皆様が抱える課題に向き合い、ビジネス成果により一層貢献してまいります。