新聞広告×SNSでラップ制作 Creepy Nutsのムービーを公開 「新聞広告の日」統一キャンペーン

2021年12月21日

 日本新聞協会の広告委員会は12月16日、新聞広告で募集し、SNSを通じて読者から寄せられた約1400件のメッセージを題材にしてラップを作った、2人組ヒップホップユニット「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」の動画を公開した。

 

 

  新聞協会は10月20日の「新聞広告の日」にちなみ、新聞広告「#みんなに聞いてほしいことがある」を、10月15日から21日まで「新聞広告の日」統一キャンペーンとして、全国の86紙に全面広告を掲載。一人ひとりの想いや身のまわりの小さな出来事を、SNSで投稿するよう呼びかけた。

 

 

 約1400件もの声の中から選定した投稿を、スタジオ一面に掲出し、Creepy Nutsさんがその場一度きり、再現不可のフリースタイルラップにした。

 

 SNSには自身を鼓舞するメッセージや、コロナ禍ならではの出来事、日々の幸せ、未来への希望といった声が多く寄せられた。今回のムービーには、「情報があふれる昨今において、大きなニュースだけではない、一人ひとりの声や想いに耳を傾けることで、未来を広げていこうというメッセージが込められている」としている。

 

 動画はキャンペーン公式サイト(https://shinbun-creepynuts.jp/)のほか、クリーピーナッツの公式ユーチューブチャンネルで公開している。各氏のコメントは次の通り。

 

「新聞広告のかつてない挑戦」

 

DJ松永さん
 ラップは本来、自分の考えや主張と身の回りのことを歌詞にするが、多種多様な人の言葉をラップに落とし込むというのは、真逆に近いことであり、チャレンジングな企画だった。
 ヒップホップカルチャーの中でもアンダーグラウンドなものだった「フリースタイルラップ」を、新聞広告の呼び掛けで、みんなの意見を吸い上げてやらせていただけたことは、不思議な感覚であり、感慨深い。

 

R-指定さん
 自分の中からだったら絶対出てこないようなワードがいっぱい出てくることが、ラップをして感じた醍醐味かなと思った。
 自分の体験じゃない〝誰かの話〟をラップにすることは、今回のこの企画でしかできないものだと思うし、しかも即興でやるというのは、いい意味で、なかなかヒリヒリする体験だった。

 

新聞協会・安部順一広告委員長(読売新聞東京本社常務取締役広告局長)
 新聞広告はSNSの時代に「拡散・シェア」という新たな価値を獲得し、新聞読者以外にも広く届くようになった。全国の新聞で「みんなに聞いてほしいこと」を募集し、Twitterで一人ひとりから寄せられた想いを、Creepy Nutsさんがラップにして世の中に届けるという、新聞広告のかつてない挑戦だった。
 3200件以上のリツイート、約1400件の応募と多くの反響があり、キャンペーンページへのアクセスのうち4分の1は25歳~34歳と、若い世代にも多く関心を持ってもらえた。
 「新聞広告」を起点にして寄せられた声には、この時代ならではの想いや体験、そして未来・社会への希望にあふれている。こうした読者の声と共に未来を広げていくきっかけに新聞広告がなれたのなら、大変うれしい。