新聞オーディエンス調査 21年10月は「眞子さまご結婚」などで新聞への接触高まる

2021年12月8日

 日本新聞協会広告委員会は11月26日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2021年10月度の調査結果を発表した。10月で新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは、27日だった。眞子さまご結婚、衆院選の記事などに注目が集まった。

 

 同調査は、普段と比べてメディアによく接したかどうかを毎日尋ねるウェブ調査。全国の18歳以上69歳以下の男女300人を対象に、新聞、テレビ、ネットのメディア別に調べている。紙の新聞だけでなく、電子版、オンライン版、ニュースサイトなど新聞社が発信する情報を含めて「新聞」と集計している。

 

 10月27日は、前日26日に秋篠宮家の長女眞子さまが、大学時代の同級生と結婚されたニュースに高い関心が寄せられた。婚姻届提出後に行われた記者会見の様子や、質問への文書回答全文を掲載した記事などに注目が集まった。

 

 また、衆議院選挙が終盤を迎え、激戦区の候補者の動向なども関心を集めた。26日に6年ぶりのセ・リーグ優勝を決めたプロ野球・東京ヤクルトスワローズ関連のニュースにも、アクセスがあった。

 

 2番目に接触が高まったのは、12日と31日だった。12日は、前日11日から岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が衆院本会議で始まり、新内閣発足後初めての国会論戦に関心が寄せられた。

 

 11日にはプロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が開かれ、各球団が交渉権を獲得した選手の横顔や喜びの声を伝えるスポーツ記事にも注目が集まった。

 

 31日は衆院選の投開票日で、普段よりも新聞への接触が高まった理由として、政党や候補者に関する情報を投票の参考にした、選挙当日なので関連記事に注目して読んだといった回答が多数寄せられた。「新聞社の報道が、選挙で投票する際の重要な情報源となっていることがうかがえる」としている。

 

総務省などの新聞広告にも注目集まる

 

 同調査では、「印象に残った新聞広告」も尋ねている。10月は「そろそろ、あなたもマイナンバーカード」(総務省/10日)、「腸に届いて、脳に働く。メモリービフィズス記憶対策ヨーグルト」(森永乳業/16日)などが上位に挙がった。

 

 また、緊急事態宣言が全面解除されたことを受け、秋の行楽シーズンに向けて旅行会社の広告が注目された。お正月に向けて、おせち料理の広告も目立った。また、衆院選での政策や公約を訴える政党や、候補者の広告も掲載されている。