【決算】三洋堂 上半期は前期比8・7%減

2021年10月7日

 三洋堂ホールディングスは10月5日、2022年3月期上半期の既存店売上高を発表した。4~9月の累計は91・3%(全店は91・7%)となり前年同期の110・1%から大きく落ち込んだ。9月単体では95・8%。その他の5カ月でも100%超えの月はなかった。前期の「鬼滅の刃」などの大ヒットコミックや巣ごもり消費の反動が大きかった。

 

 今期は、夏に集英社のコミックフェア「ナツコミ2021」を全店で実施。三洋堂ホールディングスによると、下落幅は一定の歯止めがかかったことで、書店部門はコロナ前の同期比でプラスとなる見通しだという。

 

 フィットネスは前期の4月、5月に休業していたが、今期は営業を再開したことで、前年同期比でプラスを見込んでいる。同社は「20年3月期上半期比でプラスの部門がいくつかあることから、厳しいながらも悲観はしておらず、前を向いてさまざまな取り組みを継続している」としている。