第58回「文藝賞」 澤大知氏の「眼球達磨式」に決定 過去最多の応募数

2021年9月3日

 

 河出書房新社が主催する小説の新人賞「文藝賞」の選考会が8月20日、東京・港区の明治記念館で開かれ、澤大知氏の「眼球達磨式」を第58回文藝賞の受賞作に決定した。

 

 澤氏は1996年、神奈川県相模原市生まれの25歳。今回の文藝賞への応募総数は2459作と、これまでの最多であった昨年の2360作を大きく更新し、賞創設以降、最多の応募総数となった。

 

 受賞者には正賞として記念品、副賞として50万円が贈られる。贈呈式は11月中旬、明治記念館で執り行う予定。

 

 選考委員は、作家の磯﨑憲一郎氏、島本理生氏、穂村弘氏、村田沙耶香氏の4氏。受賞作全文と選考委員による選評、選考経過、澤氏による受賞の言葉は10月7日発売の「文藝」冬季号に掲載される。