【決算】集英社 売上高2000億円突破の大幅増収増益決算に

2021年8月27日

 集英社の第80期(2020年6月1日~21年5月31日)決算は、売上高2010億1400万円、前期比31・5%増、当期純利益457億1800万円、同118・3%増の大幅な増収増益となった。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』といった大ヒット作がコミックだけでなく、関連する書籍や電子書籍、物販などの売り上げも押し上げ、同社として初めて売上高が2000億円を超えた。また、8月24日に開いた定時株主総会並びに取締役会で、茨木政彦、隅野叙雄両常務が専務に昇任するなど新役員体制を決めた。

 

 売上高の内訳は、雑誌が817億100万円、同27・9%増、このうち定期雑誌が199億8800万円、同3・8%減、コミックスが617億1300万円、同43・1%増。書籍は178億円、同72・4%増。広告は78億7300万円、同18・1%減。事業収入は936億3900万円、同35・6%増、このうちデジタルが449億900万円、同42・5%増、版権が367億1300万円、同25・6%増、物販等が120億1600万円、同44・5%増。

 

 役員人事では茨木、隅野の両常務が専務取締役に昇任したほか、松本真人、山森利之、内田秀美、瓶子吉久の4氏が取締役に、田邊泰、今井孝昭の両氏が役員待遇に新任した。鈴木麻美取締役は退任し、社長室顧問に就任した。

 

集英社、茨木、隅野両常務が専務に昇任 新役員体制決める