平惣 自治体とコラボ、勝浦町の特産品を委託販売

2021年6月11日

平惣徳島店での勝浦町フェア

 

 

 徳島県で7店舗を構える平惣は、5月27日から同県・勝浦町が管理・運営する「道の駅ひなの里かつうら」と提携し、「みかん爽麺(そうめん)」や「みかんドロップス」、「みかんジュレ」など、地元の農家などが提供する勝浦町の特産品約20銘柄の委託販売を開始した。

 

 店頭では勝浦町の「恐竜大使」を努める、恐竜画家・CANさんによる、描きおろしポスターや拡材を掲出するとともに、CANさんが作画を担当した、児童文学作家・くすのきしげのり氏による絵本『6600万年前……ぼくは恐竜だったのかもしれない』(発行:知楽社/発売:主婦の友社)も合わせて展開。さらに販売アイテムのうちのひとつ「恐竜サイダー」のパッケージイラストをCANさんが手掛けるなど、勝浦町がPRする「恐竜のまち」を書店店頭でも大きくアピールする。

 

 今回、取り扱う商品の販売価格はおよそ200~1300円で、販売開始から数日で、すでに全銘柄通じて77点を販売。展開時期は、8月末までを予定している。

 

A4判/32㌻/定価1650円

 

書店が食品を扱う意義

 

 書店で食品等を販売することについて、平惣・八百原勝氏は「日用品などを買いに来るスーパーなどの顧客層とは異なり、書店に来る方は、衝動買いの方が多い。本や食品など商材に関わらず、魅力的な商品を魅力的に展開できれば、購入につながるはず。書店員のディプレイの能力は卓越している。だからこそ、本屋で売る意味がある」と書店の可能性を示唆する。

 

 平惣は20年の秋ごろ、徳島の地場企業で、那賀町木頭地区(旧木頭村)の柚子を使用した食品などを製造・販売する「株式会社黄金の村」の商品を販売し、累計で約1600点を売り上げた。また同社製品を展開するにあたって、柚子栽培が同地区で一大農産業に至るまでを描いたノンフィクション小説『奇跡の村 木頭と柚子と命の物語』(KADOKAWA)も展開し、徳島新聞をはじめ、地元メディアにも大きく取り上げられた経緯がある。八百原氏は「今回の勝浦町との提携も、前回の実績があったからこそ。提案から実現に至るまで、スムーズに話が進んだ」と話す。

 

地域書店の新しい収益モデル

 

 自治体や地場企業との提携について同氏は、「売上だけでなく、企業や自治体に代わって、地域の魅力を発信、PRすることも、地域書店にとって重要な役割。売上についても前回同様、今回も好調な走り出しで、この勝浦町との提携が、県内でさらに話題となれば、同様の取り組みをしたいという企業や自治体からの依頼も増えるはず。これらの実績をもとに、地域書店としての新しい収益モデルを模索していく」と意欲を示す。

 

 なお『奇跡の村』が、同書店グループで20年総合ランキング1位、21年上半期総合ランキング1位を獲得したことを受け、顧客還元施策としてプレゼントキャンペーンを6月11日より開始。プレゼント第一弾は、「黄金の村」が製造するスイーツで、キャンペーンは第三弾まで実施する。また昨年に続き、今年9月から「黄金の村フェア」の展開も予定しているという。

 

『奇跡の村』キャンペーン画像