日本新聞協会 「働くママ」に新聞の活用法聞く、「新聞には情報の幅広さがある」

2021年4月12日

新聞との接し方などについて話し合った

 

 日本新聞協会は3月26日、子育て中の起業経験者が新聞を使った情報活用法を語るオンラインイベント「起業・独立・両立を考えるママのための不安解消法~働く女性の情報収集術~」を開いた。イベントは東京都の創業支援施設からZoomなどで生配信した。

 

 共同通信社社会部の山脇絵里子副部長をモデレーターに、有機食品の販売会社「ブラウンシュガーファースト」の荻野みどり代表取締役、元テレビアナウンサーで装花の企画販売などを手掛ける「スードリー」の前田有紀代表取締役が話した。

 

 前田さんは、出産を控え実家に帰っていた時、自分で新聞を読んだり、母から気になった記事の切り抜きを読んだりして、「子育てや働く女性など、興味深い記事がたくさん載っていることを知った。それからは新聞が発信する情報に触れるようにしている」と語った。

 

 荻野さんは、SNSだと自分のセグメントに合わせた情報しか届かないことに気がついたとし、新聞には情報の幅広さと正確性があると指摘。娘も新聞を読むようになり、どんな話題に関心があるのかを知ることができ、「新聞がコミュニケーションのひとつになっている」と紹介した。

 

 山脇副部長は、時間がない時に新聞をざっくり読む方法を説明。「まずは新聞の見出しだけを見ても、世界で今、何が起こっているのか知ることができる。そして、見出しで気になった記事があれば、最初のリード部分を読んでほしい」と指南した。

 

 また、西日本新聞の「あなたの特命取材班」を例に、読者から寄せられた疑問を取材に役立てる地方紙の「オンデマンド報道」の試みについても紹介した。