ワック ウイグル人弾圧を描いたコミック、発売2週間で5刷3万部を突破

2021年2月22日

『命がけの証言』

 

 ワックが1月22日取次搬入、初版8000部で刊行した、ウイグル人への弾圧を描いたコミック『命がけの証言』が、現在5刷と好調だ。

 

 発売して1週間を待たずに、消化率30%を超え、品切れ状態となり、2刷目3000部を増刷。紀伊國屋書店のパブラインで1月最終週に「社会・政治」部門で、オール紀伊國屋書店2位にランクインするなど、好スタートを切った。

 

 その後も好調に売り伸ばし、3刷5000部、4刷5000部、5刷1万部と立て続けに増刷を繰り返し、発売から2週間ほどで3万を突破した。2月15日現在、紀伊國屋書店全体では、消化率55%に達している。

 

 ここまでの反響を呼んだ背景には、発売前から著者の清水ともみ氏がツイッターで告知したことに加え、取次搬入直前の1月20日に、米国が中国のウイグル人に対する行為をジェノサイド(集団虐殺)に当たると声明を出し、大きく報道されたことも要因の一つだ。さらにアマゾン総合で4位にランクインしたことで、書店からの問い合わせも殺到したという。

 

  同社では今後、さらに宣伝やプロモーションに注力し、3月5日付の産経新聞で、読者の声をまとめた全5段広告を予定。

 

 また同社が発行する月刊誌『WⅰLL』での著者インタビューやYouTubeチャンネル「WⅰLL増刊号」で動画も配信する予定だ。

 

 さらに衆参の全国会議員706名に献本するなど、著者の声、ウイグルの現状をより多くの読者に届ける施策を試みる。

 

□四六判/208㌻/本体1200円