再度の「緊急事態宣言」でイベントの中止・延期相次ぐ

2021年1月18日

 新型コロナウイルス対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が1月8日から、1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)を対象に発令されたことを受け、新聞業界でもイベントの中止や延期などの影響が拡がっている。

 

 朝日新聞社と朝日新聞文化財団は、1月28日に都内で開催予定だった2020年度「朝日賞」、第47回「大佛次郎賞」、第20回「大佛次郎論壇賞」、2020年度「朝日スポーツ賞」の合同贈呈式を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大がとまらないことなどを考慮した。

 

 また、新聞通信調査会も報道写真展「日本人の働き方100年」(会期=1月16日~30日、会場=東京国際フォーラム)の開催延期を発表。感染状況が改善した場合に再度、会期・会場を設定して開くとしている。

 

 専門新聞協会は、1月28日に経団連会館(東京・千代田区)で開く予定だった恒例の新春講演会について、中止することを周知した。脳科学者の茂木健一郎氏を講師に迎え、参加人数を限定して開くことにしていた。

 

 ニュースパーク(日本新聞博物館)も1月8日、1都3県に緊急事態宣言が発出されたことを受け、開館日を金、土曜日の週2日間に変更すると発表した。期間は1月9日から2月7日まで。教育・地域連携を大切にする観点から、すでに予約を受け付けている学校などの団体は、引き続き受け入れるとしている。

 

 入館はこれまでどおり予約制とし、館内の在留者数が過大にならないように運営する。

 

 企画展「2020年報道写真展」は予定どおり9日から開催。常設展示室「新聞ギャラリー」でのミニ展示「企画展で振り返る20年のあゆみ」は夏頃まで会期を延長する。