コロンビア・日経スカラシップ制度  元コリアヘラルド記者の金氏に決定

2020年12月9日

金甫京(キム・ボギョン)氏

 

 米コロンビア大学ジャーナリズム大学院(ニューヨーク、スティーブ・コル大学院長)はこのほど、アジア人記者・学生を対象にした「コロンビア・日経スカラシップ(奨学金)制度」の第3回奨学生を元コリアヘラルド記者、金甫京(キム・ボギョン)氏(29)に決定した。同制度は日本経済新聞社と同大学院が2017年に共同で創設。金氏は21年4月まで同大学院でデータジャーナリズムを研究する。

 

 金氏はギリシャ・アテネで生まれ、韓国、シンガポール、米国、カナダで育ち。韓国の延世大学で経済学を学び、13年に韓国のテレビ局アリランTVで天気キャスターとしてキャリアをスタート。16年からは英字紙コリアヘラルドの記者として自動車業界や鉄鋼、エネルギー産業のほか、国会、雇用労働省、外交などを取材した。

 

 金氏は「コロンビア大学ジャーナリズム大学院で学ぶ機会を得たことは大変な名誉であり感謝している。データを用いて、人々の営みを報道していくことにとても関心がある」と話している。

 

 「コロンビア・日経スカラシップ制度」では、コロンビア大学ジャーナリズム大学院がアジア全域を対象に将来有望なジャーナリストの卵を毎年1人選出し、日経がこれを承認。奨学生は10万ドル(約1040万円)の奨学金を得て、データジャーナリズムや経済報道などについて学ぶ。