三省堂 「今年の新語」を募集、辞書の専門家が選考

2020年9月14日

11月11日まで、特設サイトとTwitterで募集

 

 三省堂は9月1日、今年を代表する新語を一般から募る「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2020』」の募集を開始した。11月11日まで、特設サイトの応募フォームまたはTwitterで受け付ける。選考委員会の選考を経て、「今年の新語」ベスト10を選び、国語辞典としての言葉の解説(語釈)を付けて発表する。

 

 今年20年に「よく見た」「よく聞いた」言葉を募集する。特設サイト、Twitterから誰でも、何度でも投稿できる。言葉は、今年特に広まったと感じられる新語で、「今年生まれた言葉」でなくてもかまわない。

 

 選考は、同社刊行の4つの国語辞書『新明解国語辞典』『三省堂現代新国語辞典』『三省堂国語辞典』『大辞林』を対象に、編集委員会の専門家2人と編集部で構成する「今年の新語2020選考委員会」が選び、語釈を付す。

 

 使用者層や使用域の広がりと、使用頻度の高さを考慮しつつ、来年以降も使われていくだろうと予測される日本語を選定するとしている。後日、選考発表会を開く。特設サイトにも結果を掲載する。

 

『新明解国語辞典』9年ぶり全面改訂

『新明解国語辞典 第八版』

 

 また、同社は11月19日、9年ぶりの全面改訂版となる『新明解国語辞典 第八版』を全国で発売する。

 

 同社によると、1943年に新しい国語辞典として創刊された『明解国語辞典』を前身に、72年に新たに「新明解」として生まれ変わり、2011年刊行の第七版まで版を重ねた『新明解国語辞典』は、累計売り上げ部数2200万部を突破。「日本で一番売れている小型国語辞典」だという。

 

 全面改訂となる第八版は、新語・新項目を大幅に増補、約1500語を追加し、総収録項目数は7万9000となる。

 

 同書の発売に向けて、「言葉の深さ・面白さを、もっと多くの人に知ってもらうこと」「言葉について一緒に考えてもらうこと」を目的に、「考える辞書」として公式Twitterアカウントを開設。改訂内容や言葉に関する話題を発信している。