毎日新聞社 「没後70年 吉田博展」公式図録販売

2020年7月10日

「没後70年 吉田博展」の公式図録

 

 毎日新聞社が全国を巡回する形で開催している「没後70年 吉田博展」(毎日新聞社など主催)の公式図録を販売中だ。

 

 現在の福岡県久留米市に生まれた吉田博(1876~1950年)は明治から昭和にかけ、風景画の第一人者として活躍したが、版画家としての顔も持つ。図録は吉田が人生後半の大仕事として取り組んだ木版画業の全容に迫る内容で、約200点を紹介している。

 

 巡回展は昨秋スタート。4~6月は埼玉県の川越市立美術館で開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため開幕を見合わせた。巡回展は来年夏ごろまで全国各地で開催する予定だが、休止期間中もその魅力を伝えようと、図録販売に力を入れている。

 

 吉田は版画を制作するうえで、浮世絵に連なる伝統的な木版技法をとった。図録からは西洋の写実的な表現と日本の伝統的な版画技法を統合し、新しい世界を創造した吉田の姿が浮かび上がる。B5変型判。注文は図録販売サイト「まいにち書房」から。1冊2200円(税込み、送料別)。