創刊70年の『日販通信』 出版業界情報メディア「日販通信note」を開設

2020年7月3日

「日販通信note」を開設

 

 日本出版販売(日販)は7月3日、ウェブプラットフォーム「note」で出版業界情報メディア「日販通信note」を開設した。広報誌『日販通信』のメインコンテンツを記事単位で発信し、出版業界および周辺領域のニュースも配信する。長期保存・アーカイブ性にすぐれた紙の特性も重要であるとして、紙媒体の発行も継続していく方針だ。7月号「新型コロナウイルス特集」の内容は7月3日から順次公開していく。


 日販は書店向け広報誌として『日販速報』(週刊)・『日販通信』(今年5月から隔月刊)を発行。『日販通信』は1950年5月の創刊以来、書店経営・店舗運営のノウハウを中心に、売り場づくりなど幅広い情報を発信してきた。しかし、紙媒体制作時点と発行時点とのタイムラグにより、掲載情報が古くなってしまう課題があった。

 

記事単位での購読も可能に

 

 今回開設した「日販通信note」では、書店経営・店舗運営に必要なさまざまな情報をタイムリーに届けるとしている。具体的には出版業界が直面する課題のほか、出版社の販売施策、書店店頭の売場の工夫、人事・決算など、従来より質・量ともに拡充させた記事を配信する。また、要望の多かった「単号での購読」「特定コーナーの個別購読」も可能となった。

 

 

公開された「日販通信note」のページ

 

「日販通信note」

 URL:https://note.com/nippan_tsushin
 ※購読料金は記事によって異なる


『日販通信』概要
 奇数月5日発行/体裁:A5判・約50ページ/発行部数=5,000部/頒価:本体638円

 

『日販通信』7月号 掲載内容(7月3日発売)

・特集:コロナの時代を生きる 業界3者の対応からニューノーマルを探る
     ― 書店はいかにコロナと闘ったのか
     ― 出版各社の対応と刊行継続への取り組み
     ― 日販はその時、どう動いたか

・新店舗紹介:TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO(青森県弘前市)

・シリーズ
 今月の上昇気流:サンクチュアリ出版
         『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』

 わが店のイチオシ本:マザー・ブックス
 作家エッセイ「書店との出合い」:月村了衛
 雑誌編集長コラム「編集長雑記」:公募ガイド社「公募ガイド」