横溝正史ミステリ&ホラー大賞 原浩氏の「火喰鳥」に決定、初のリモート選考

2020年6月29日

 KADOKAWAは6月23日、第40回「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」の選考会を開き、大賞に原浩(はら・こう)氏(長野県伊那市出身)が書いた「火喰鳥」(ひくいどり)を選出した。また、一般のモニター審査員から最も多く支持された作品に贈られる読者賞には、阿泉正宗(あずみ・まさむね)氏(北海道札幌市出身)の「くじりなきめ」が選ばれた。

 

 応募総数538作品の中から最終選考に残った4作品を、選考委員が審査。今回の選考会は新型コロナウイルスの感染予防対策として、初めてテレビ会議で開催した。

 

 賞の贈呈式と祝賀パーティーは11月27日、東京・千代田区の東京會舘で「山田風太郎賞」「小説 野性時代新人賞」と合同で開催する予定。新型コロナウイルスの感染状況によっては、延期・中止の場合もある。

 

 選評は8月17日発売の「小説 野性時代」9月号に掲載する予定。また、受賞作はKADOKAWAから11月末に刊行する予定。大賞は単行本で、読者賞の刊行形態は未定。