紀伊國屋書店 ペンギン・ランダムハウスの電子書籍を大学図書館に販売

2020年6月19日

 紀伊國屋書店は6月17日、米国学術情報出版販売大手ProQuest(プロクエスト)が提供する電子書籍プラットフォーム「ProQuest Ebook Central」を通じて、新たにペンギン・ランダムハウスの洋書電子書籍6万点以上を国内大学図書館向けに販売すると発表した。

 

 紀伊國屋書店は2017年4月から「ProQuest Ebook Central」の販売代理店として、主に大学図書館を対象に同社の電子書籍の導入を促進していた。これまで販売の中心は学術書だったが、ペンギン・ランダムハウスの一般書を中心としたコンテンツが新たに搭載されたことで、選書購入の対象が大きく広がった。

 

 ペンギン・ランダムハウスが提供する電子書籍は、Penguin Classics(ペンギン・クラシックス)のようなコレクションから一般読者向けのフィクション・ノンフィクションも多く含まれている。

 

 また、日本人作家の英訳を多く出版していることも特徴の一つ。村上春樹氏の代表的な作品も多く、児童書・ヤングアダルト書籍も多数搭載されているため、学生の語学学習教材としての利活用も見込んでいる。

 

 また、利用者は図書館が未購入のペンギン・ランダムハウスの電子書籍を5分間試し読みができ、気に入れば図書館に購入リクエストを出せる。「ProQuest Ebook Central」が提供するMediated(メディエイティッド) DDAサービスの一環で、図書館は利用者に最大120万冊以上の電子書籍の全文を「現物見計らい」のように提供できる。同サービスは電子書籍ならではの新たな選書購入の方法として、導入が広がっているという。

 

 今回のコンテンツ拡充を受けて、紀伊國屋書店はプロクエストとともに国内の図書館の多様な電子書籍のニーズに応えていく方針だ。

 

 ProQuest Ebook Centralhttps://mirai.kinokuniya.co.jp/catalog/proquest-ebc/

法人向け購入窓口:国内営業所http://www.kinokuniya.co.jp/c/company/network.html