ポプラ社×ネットギャリー 図書館向けの選書支援で共同企画開始

2020年5月21日

ネットギャリーのポプラ社アカウントページにはマークのついた対象商品が並ぶ

 

 ポプラ社は5月15日、メディアドゥが運営するウェブ上のゲラ読みサービスNetGalley(ネットギャリー)と共同で、司書に向けて学習資料書籍の一部を無料で閲覧できるサービス「選書応援共同企画」を開始した。レビューを投稿した図書館関係者に抽選で図書カードネットギフトを贈る「図書館選書応援レビューキャンペーン」を実施している。

 

 ネットギャリーのサイトにポプラ社の学習資料書籍18点を「図書館選書応援キャンペーン」のマークを付けて登録し、図書館関係者が会員登録することで閲覧できるようにした。期間中に一部新刊書籍の追加・変更も行う予定。

 

 レビューキャンペーンは、ネットギャリー上でポプラ社の対象商品のレビューを投稿すると、応募期間中、投稿者の中から無作為抽選で毎月5人に図書カードネットギフト3000円分を贈る。応募期間は5月15日~9月10日まで。

 

 図書館への告知は、ウェブサイトやSNSでの発信、リリース配信を行うほか、トーハン『新刊情報』への広告、全国学校図書館協議会(SLA)の月刊誌『学校図書館』への折込チラシ、「文化通信BBB」での広告掲載などを予定している。

 

 学習資料書籍は、例年春から夏にかけて各地で行われる図書展示会や巡回販売などの場で図書館関係者らが見本を手にとり選書しているが、今年は新型コロナウィルス感染拡大により図書展示会や巡回販売の多くが中止となっている。

 

 ポプラ社はこの課題解決を目指してネットギャリーに学習資料書籍の取り組み強化を提案。選書応援共同企画を開始することとなった。

 

 ポプラ社教育コンテンツ事業局教育コンテンツ編集部・堀創志郎部長は次のようにコメントしている。

 

 「今回は緊急事態への対策だが、この機会にウェブを通した選書の可能性も広げていきたいと思っている。キャンペーンはスタートしたばかりだが、リクエストの数も増えてきている。ぜひ、全国の司書や学校図書館担当の先生方にご利用いただき、選書に役立ててもらいたい。また現場で日々子どもたちに接し、選書を直接担当する方々のレビューは、企画面でも編集面でも大変参考になる。この機会に率直なご意見をたくさんお寄せいただき、今後の本づくりにも活かしていきたい」


【星野渉】