ナショナルジオグラフィック日本版25周年、ダブル表紙で記念号発行

2020年4月3日

記念の4月号は両側から2つのシナリオが始まるダブル表紙

 

 日経ナショナルジオグラフィックは『ナショナルジオグラフィック日本版』が3月31日発売の4月号で創刊25周年を迎え記念出版を行うほか、4月1日から定期購読者向けのウェブによる新サービスを開始した。

 

 25周年を記念した書籍の第1弾として、3月9日に『Women ここにいる私』を刊行したのを皮切りに6タイトル以上を出版。また「日経BPショップ」で購入した読者にオリジナル記念グッズをプレゼントする。

 

 今後の記念出版は、5月に『コスモス いくつもの世界』、6月に『ビジュアル 銀河大図鑑』、『プロの撮り方  完全マスターベーシック』、7月に『地図のすべてを知る図鑑』、9月に『PHOTO ARK 消えゆく動物』を予定している。

 

 定期購読者限定の新サービスは、定期購読(年間購読または電子版月額購読)の読者を対象に、2013年3月号からの過去7年分の電子版のバックナンバーが読めるサービスを開始。また、20年4月号以降は特集記事をHTML形式で掲載することで、スマートフォンでも記事が読みやすくした。

 

 本誌は通巻300号となる3月号に創刊300号記念特製付録として「グラフィックで知る地球、創刊号から最新号まで表紙すべて見せます」を付けた。

 

 創刊25周年記念号の4月号は、2070年の地球の姿を良いシナリオと悪いシナリオの両面から科学的に予測し、表1を「守られてきた地球」、表4を「傷付けられた地球」にしたダブル表紙で刊行。さらに「地図で知る 傷つけた地球/守りたい地球」、「これからも、ずっといっしょ カレンダー」の2つの特製付録を付けた。

 

 3月号、4月号は特別定価本体1100円。『ナショナルジオグラフィック』はアメリカに本部を置く非営利の科学・教育団体ナショナルジオグラフィック協会が1888年に会員誌として創刊。日本版は1995年に初めての外国語版として創刊した。

 

 日経ナショナルジオグラフィックは、94年にナショナルジオグラフィック協会と日経BPの折半出資により設立。15年に日本側の株主が日本経済新聞社に、16年に米国側の株主がナショナルジオグラフィックパートナーズ社にかわった。

【星野渉】