説話社 占い専門誌『マイカレンダー』が創刊1周年、読者参加の雑誌作りを目指す

2020年3月23日

1周年を迎えた『マイカレンダー』最新号

 

 説話社が昨春から刊行を開始した雑誌『マイカレンダー』が、3月17日取次搬入の第5号で創刊1周年を迎えた。創刊号から多くの読者に支持されており、これまで書籍だけではリーチできていなかった地方の書店にも広がりを見せ、関連する占い書籍の注文も伸長している。

 

【野中琢規】

 


 

酒井社長(左)と高木編集人

 

 同誌は占い専門の季刊誌で、現在2万1000部を発行しており、消化率は60%と好調。定期購読者も400人を超え、これからさらに数を伸ばしていきたいと同社・酒井文人社長は話す。

 

 同社は、占い雑誌市場を作ったパイオニアである10代女子向け占い誌『マイバースデイ』(実業之日本社)の創刊時から編集制作を担ってきたほか、これまでに多くの占い専門誌や書籍を手掛けている。当時読者だった40~50代をメインに、すべての占い好きに向けた、ジャンルの顔となる専門誌として、『マイカレンダー』を創刊した。

 

「読者目線」でリニューアル、B6判から変型AB判へ大判化

 

 1周年を迎え、大きなリニューアルとして、これまで書店でバンドルしていた別冊付録の「マイカレ暦」を、B6判から変型AB判へ大判化し、本誌に糊付けすることで、書店で雑誌を開けるようにした。

 

 同誌編集人の高木利幸氏は今回の変更について、「読者は何よりもまず中身を見てから、雑誌を買うかどうか決める。そのためにも、雑誌を縛らず中を見せられるようにすることは非常に大事」と語る。また別冊付録を大判化することで、より読みやすく、情報量も充実したという。

 

 

 専門的な内容をわかりやすく書いていることが、占い好きのコアな読者はもちろん、多くの占い好き読者に評価されていると分析する高木編集人。今後の展望として「『マイカレンダー』読者の意見や評価をもっと取り入れ、先生だけでなく読者とともに紙面を作り上げていきたい」と話し、「こんな時代だからこそ明るい雑誌を目指し、これからさらに5周年、10周年に向けて業界全体で盛り上げていく」と意気込みを語る。

 

□『マイカレンダー』=年4回3、6、9、12月の22日刊行/AB判/152㌻/本体1200円