日比谷図書文化館、「アール・デコの造本芸術」鹿島氏コレクションを展示

2019年10月25日

函、ジャケット、見返し、扉など細部も展示

 

 千代田区立日比谷図書文化館は10月24日~12月23日、東京・千代田区の同館1階特別展示室で20世紀初頭のフランスで刊行されたアール・デコの作家と印刷職人が生み出した高級挿絵本を展示する「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術」を開催している。

 

 フランス文学者の鹿島氏が30年以上にわたって収集した個人コレクションの中から、ジョルジュ・バルビエ、アンドレ=エドゥアール・マルティ、シャルル・マルタン、ジョルジュ・ルパップによる挿絵本と、4人がそれぞれに関わったファッション・プレート合わせて100点余を紹介する。

 

 好況下で裕福なパトロンと先進的な編集者やデザイナー、高度な技術を持つ印刷職人が同時代に存在した「幸福な偶然により生まれた芸術」といえる挿絵本の数々。

 

 購入者が独自の装丁を施すことを前提に未製本の状態で販売されていた当時の状態で函、ジャケット、見返し、扉など細部も鑑賞することができる。

 

 開室時間=月曜から木曜と土曜は10~19時、金曜は~20時、日・祝日は~17時

 休館日=11月18日・12月16日

 観覧料=一般300円、大学・高校生200円

     千代田区民・中学生以下、障害者手帳を持つ人と付き添い1人は無料