ミネルヴァ書房 平成の出版データブック刊行 能勢仁氏が執筆

2019年10月9日

平成出版データブック

 ミネルヴァ書房はこのほど、出版コンサルタントの能勢仁氏による『平成出版データブック 「出版年鑑」から読む30年史』を刊行した。


 平成の30年間を1年ずつその年の10大ニュース、ベストセラー、文学・文化賞、出版データなど『出版年鑑』のデータを軸に解説。


 さらに文庫、コミック、ムックの市場動向、公共図書館の推移、海外の出版市場、出版社の従業員数、平成年間に消えた出版社、取次、書店などを網羅。出版統計、各種データも収録する。


 能勢氏は1961年に家業だった書店(多田屋)を手始めに、平安堂が創業したフランチャイズ本部㈱ジャパンブックボックスなどで書店運営を手掛け、その後、出版社のアスキーで取締役として営業部門を担当するなどしてノセ事務所として独立した。


 同書執筆の動機について能勢氏は、出版ニュース社の廃業に伴う『出版年鑑』の刊行終了だったとし「筆者が昭和30年代からお世話になった『出版年鑑』のデータのうち平成30年分をまとめようと思った」と述べている。


□A5判並製/216㌻/本体2500円