創元社 心理学の関わりを「見える化」した図鑑発刊

2019年8月9日

 創元社(大阪市・矢部敬一社長)は7月29日、カラーイラストと簡潔な解説で、心理学の基礎や理論から日常生活に関わる幅広い応用領域までをやさしく学べる『ひと目でわかる心のしくみとはたらき図鑑』(黒木俊秀監修/小野良平訳)を発刊した。英国DK社ビジュアル図鑑の翻訳書で、1つのテーマを見開きでイラストを使ってコンパクトに解説する「イラスト授業シリーズ」の第3弾。


 心理学の発祥からその後の発展の歴史を時系列にまとめているほか、心理学に基づいた様々なアプローチの仕方や、「うつ」や「パニック症」「統合失調症」など約50種の精神疾患の症状とその治療法を解説している。また、恋愛や学校、職場、地域社会での心理学の応用を幅広く取り上げて、シンプルなイラストやチャートを使って理解を促す。日本の現状に即した注釈付きで、心理学研究先進国の知識に触れることができる。


 これから心理学を学びたい学生はもちろん、看護師をはじめ、組織の人事担当、学校保健、養護教員ほか、研究者が担当分野以外の症例の概要を理解するのにも役立つ。


 創元社・渡辺明美取締役編集局長は、「心理学のはたらきをわかりやすくイラストで見える化し、ここまで幅広いテーマを網羅したものは類を見ない。高校や大学図書館、病院などへの外商、書店店頭でのシリーズ3冊セット展開もお勧めしたい」と推奨している。


 □A4判変形/256㌻/本体2800円