子供の科学×三菱みなとみらい技術館 コラボ企画展「ものづくりしようよ!」開催中、9月23日まで

2019年8月8日

『子供の科学』・土舘建太郎編集長(誠文堂新光社)

 

 誠文堂新光社が発行する雑誌『子供の科学』は7月20日から9月23日まで、横浜市西区の三菱みなとみらい技術館でコラボレーション企画展「ものづくりしようよ! ~科学のチカラでラジオから宇宙ロケットまで~」を開催している。

 

 企画展は、1924年(大正13年)に創刊し、今年10月に95周年を迎える小中学生向けの科学月刊誌『子供の科学』と同技術館による共催。ラジオから宇宙ロケットまで、さまざまなものを生み出してきたテクノロジーが一堂に紹介されているほか、三菱重工のエンジニアが「ものづくり」について伝える特別講座やワークショップなども開かれる。

 

 大正から令和の各時代で子供たちが作っていた工作を紹介するブースなど、親子のみならず三世代で楽しめる内容となっている。開幕に先だって開かれた内覧会では、『子供の科学』の土舘建太郎編集長と、同誌で工作の連載を持つ伊藤尚未氏が各コーナーを紹介した。

 

 土舘編集長は「『子供の科学』では、その時代を作ってきた最先端のテクノロジーや、当時の子供たちがワクワクするような工作を誌面で紹介してきた。企画展ではその中から厳選し、日本における物作りの歴史や流れが分かる展示を行う。コンセプトは、来館した子供たちに『ものづくりをしたい!』と思ってもらうことだ」と期待を込めた。

 

『子供の科学』で紹介されていた昔の工作を説明する伊藤尚未氏

 

 コーナー紹介では、各時代の工作を展示する「おもしろ工作大集合」で、作品の再現を手がけた伊藤氏が「昔の工作は当時の記事を読んで、その通りに作っても、上手く作れるとは限らなかった。図の配線が間違っていたりもした」と苦労話を紹介。

 

 そのうえで伊藤氏は「昔の子供たちは失敗しても、どうやったら上手くいくのかを考えながら作っていたのだと思う。誌面に無い情報を自分の中で解決する努力があったからこそ、今の日本がこれだけ発展できたのかもしれない」と述べた。

 

 同技術館・浦野信彦館長は「技術館では開館以来、子供たちが科学技術に慣れ親しんでもらえるよう活動を続け、今年の6月に25周年を迎えた。企画展の会期は夏休み期間なので自由研究の題材など、幅広い展示がある」と来館を呼びかけている。

 

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開催概要

 子供の科学×三菱みなとみらい技術館 

 企画展 「ものづくりしようよ! ~科学のチカラでラジオから宇宙ロケットまで~」

 

会期:2019年7月20日~9月23日
会場:三菱みなとみらい技術館
開館時間 :午前10時から午後5時まで(ただし、入館は午後4時30分まで)
休館日 :毎週火曜日(8月13日以外)
特定休館日:9月2日、9月9~13日
入館料 :大人500円/中高生300円/小学生200円