NHK出版、『ビッグ・クエスチョン』クロ現放映で発売前重版

2019年3月14日
 NHK出版は3月12日取次搬入でスティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう』を初版3万部で発売したが、3月6日にNHK総合「クローズアップ現代+」で同書の原書が紹介されたことが大きな反響を呼び、発売前に1万部の重版を決定する好調な滑り出しとなった。

 同書はホーキング博士のパソコンに残っていた「神はいるのか?」「世界はどう始まったのか?」「宇宙に他の知的生命体は存在するか?」「未来は予測できるのか?」「ブラックホールの中には何があるのか?」「タイムトラベルは可能か?」など、人類にとって大きな10のクエスチョンに対する答えを、博士の没後に娘のルーシー・ホーキングさんがまとめた。

 昨年秋に英語版が発売されたのを皮切りに各国語版での出版が続き、40カ国語目になる日本語版はホーキング博士の命日の14日発売になった。

 「クローズアップ現代+」では、「車いすの天才ホーキング博士の遺言」として放映され原書を紹介。ネット書店の予約やNHK出版への反響が大きかったことで重版を決定。2刷は3月20日出来で出荷する。

 また、NHK出版は刊行を記念して3月24日14時から、東京・千代田区のJPタワーホール&カンファレンスでシンポジウム「ホーキング博士のラスト・メッセージを読み解く!」を開く。

 池上彰氏を司会に、物理学者の村山斉、落合陽一、毎日新聞社の須田桃子の各氏が語るほか、特別ゲストとしてホーキング博士の次男ティモシー・ホーキング氏も登壇する予定。定員500人、参加費1000円。