東京新聞、極小サイズの新聞を発行 12月10日「世界人権デー」に合わせ

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2017年12月8日
 東京新聞(中日新聞東京本社発行)は、12月10日の「世界人権デー」に、社会的少数者といわれる人々の声を集めた「Silenced Newspaper」を発行する。昨今、人権問題は新聞をはじめ、多くの団体やマスメディアで取り上げられていまるが、 2017年の現在でも、女性の人権や、貧困家庭の子どもの権利、障害者、 LGBTなど埋もれている声、声にならない声を全て拾い上げているとは言い難い状況がある。そうした社会的少数者と言われる人々の現状を視覚化することで、人権について考えるきっかけになればと製作した。

 「Silenced Newspaper」の大きさは1ページが天地約89?、左右約63?。見開き8面の新聞には、ミッツ・マングローブさんや日本初FtM(元女性)アイドルのSECRET GUYZ(シークレットガイズ)さんをはじめ、ダウン症候群の若者や視覚障害者、高齢者、シングルマザー、貧困家庭の子どもを支える子ども食堂の理事長など、 8組の社会的少数者といわれる人びとの記事が掲載されている。 

 10日は、JR渋谷駅マークシティ下、渋谷男女平等・ダイバーシティセンター「アイリス」、SECRET GUYZさんのイベントの計3カ所に加え、郵送希望者のうち抽選で1000人に配布される予定。

また、特設サイト http://www.tokyo-np.co.jp/ad/silencednewspaper/ でも閲覧することができる。このサイトは極小で作成されており、ズームアップしないと記事が読めないことで埋もれた声に気付いてもらう仕掛けが施されたサイトとなっている。8組の社会的少数者といわれる人々、すべての記事を閲覧することができる。