朝日、スマホへの通知機能の開発で特許取得

2017年12月7日
 朝日新聞社は12月4日、スマートフォン向けの「動画ワイプ型プッシュ通知」機能の開発で、カタリナ(山岸辰雄社長)とともに特許を取得したことを発表した。特許登録は9月22日。

 今回特許を取得した発明は、スマホ上のサイト訪問者に対して、テレビ番組の片隅に表示される小窓のような枠(ワイプ)に、ライブ中継などの動画が流せる画期的なプッシュ通知機能。これまでスマートフォンではリアルタイムな通知と自動的に再生する動画の組み合わせが難しかったが、これを可能にした。

 このプッシュ通知をすると、画面の下で動画がはじまり、動画をタップすると中継ページなど、設定したURLへ自由に誘導することができる。また、通知内容は動画だけではなくテキストや静止画像も配信可能だ。

 朝日新聞デジタルでは、この機能を高校野球や記者会見動画のような自社コンテンツの訴求にとどまらず、広告商品としても本格的に販売を始め、実績を積んでいる。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けてスマホでの動画広告市場が拡大され、自社の動画や広告をどうやって訴求するかが課題となる中、新型プッシュ通知は各メディアや代理店から注目が高まっているという。

 両社は2016年8月からこのプッシュ通知機能を共同事業として展開。どのようなサイトでも簡単に導入できるよう開発され、「COINs(コインズ)」と名付けたサービス(ASP)としても、大手通信キャリアやテレビ局、新聞社、スポーツ競技団体などへ外部提供を開始している。
COINs詳細ページは https://webpush.jp/。

 特許の概要は、特許第6212240号、発明の名称は「携帯端末にワイプによるプッシュ通知を行うための通知方法および通知サーバ特許権者」。