桐原書店、株過半を図書印刷に譲渡

2017年10月31日
 桐原書店は10月30日、株式の51%を図書印刷に譲渡し、図書印刷グループ会社となることを決定したと発表した。株式譲渡は11月15日を予定している。 

 これにより同社は今後、図書印刷グループのリソースを活用するとともに、同グループで小学校・中学校の検定教科書の出版を主に手がける学校図書との事業シナジー実現を目指す。 

 桐原書店は高等学校用英語、国語の検定教科書、学習参考書の出版事業を行い、教育現場、書店への営業活動を展開している。近年は、アプリを始めとするデジタル教材の開発・提供、英語四技能に対応した新しい文法参考書の刊行、ベンチャー企業EnglishCentralとの業務資本提携、フィリピンにおける語学学校を買収するなど、新事業にも着手している。 

 同社は2000年に英国ピアソングループに参加したが、2013年8月に同グループから分離独立。15年に一旦はTACに全事業を譲渡する契約を締結したが、その後中止した。