今年の「HAPPY NEWS大賞」を発表 中国新聞読んだ財満さんに

2017年4月6日
 日本新聞協会は4月6日の「新聞をヨム日」からスタートする「春の新聞週間」(12日まで)に合わせて、「HAPPY NEWS 2016」の結果を発表した。HAPPY NEWS大賞には、愛媛県松山市沖に浮かぶ怒和島の小学校で行われている「海テラス給食」を紹介した中国新聞の記事を読んでコメントを寄せた、広島市の財満純子さんが選ばれた。

 04年度から始まったHAPPY NEWSキャンペーンは、新聞を読んでハッピーな気持ちや新たな気づきを与えてくれた記事とコメントを募集している。13回目の今回は3860件(うち大学生1245件)の応募があった。

 ゲスト審査員を小山薫堂さん(放送作家・脚本家)、森本千絵さん(アートディレクター)、miwaさん(シンガー・ソングライター)、山本昌さん(スポーツコメンテーター)が務め、大賞1件、HAPPY NEWS賞2016を11件、大学生大賞(グループ)1件、大学生大賞(個人)3件、家族賞3件などを決めた。

 大賞を受賞した財満さんが読んだのは、瀬戸内海を眺めながら屋外で昼食を楽しむ怒和小学校の給食を取り上げた記事(中国新聞朝刊、2016年6月26日付)。同小の全児童は9人で、島に中学校はなく、卒業すれば隣の島で寮生活を送る。子どもたちの思い出づくりに温かな視点で思いを寄せている点などが評価された。

 新聞を通して、読者に幸せな気持ちや感動を届けてくれた人に贈る「HAPPY NEWS PERSON」は、鹿児島県出水市のご当地ヒーロー風グループ「西出水爆笑戦隊」が選ばれた。南日本新聞に掲載された記事で、夏休みにこども会のラジオ体操会場を巡回し、体操の?お手本?を示している面白さが評価された。同特別賞は、世界で初めて原子番号113の「ニホニウム」を発見・命名した理化学研究所超重元素研究グループが選ばれた。

 また、ゲスト審査員の小山薫堂賞、miwa賞に選ばれたのは、いずれも熊本日日新聞の朝刊に載った記事にコメントを寄せた、熊本県内に住む女性だった。