RIZAPグループ、無料紙誌発行の「ぱど」を子会社化

2017年2月14日
 フィットネスジム「RIZAP」などを手掛けるRIZAPグループ(東京・新宿区、瀬戸健社長、2016年7月に「健康コーポレーション」から商号変更)は2月13日、宅配の無料情報誌「ぱど」を発行している、ぱど(東京・品川区、倉橋泰社長)と資本業務提携を結ぶとともに、3月31日付でぱどが行う第三者割当増資を引き受け、ぱどを連結子会社化することを発表した。RIAZPグループは10億万110円(1351万3515株)を投資し、議決権所有割合は71・11%となる。

 ぱどは1987年設立。首都圏を中心に、静岡県浜松市や関西圏でフリーマガジン・フリーペーパーを発行、それに伴う折込広告なども扱ってきた。しかし、こうした無料紙誌の市場はインターネットの発展で競争が厳しくなり、同社の業績は2015年3月期で1億6400万円の営業損失、親会社株主に帰属する当期純損失1億2900万円、16年3月期決算では営業損失1億7500万円をそれぞれ計上。17年3月期の第3四半期では3億2200万円のの営業損失、5億1700万円の親会社株主に帰属する当期純損失計上しており、自己資本比率も2・3%にまで低下するなど厳しい状況が続き、財務体質の強化が課題となっていた。

 両社は今回の提携により、広告枠の有効な活用とナショナルクライアントへの営業拡大などで協業を進め、美容と健康をテーマにした女性向け新規媒体や、シニア層向けの新規媒体の企画・開発・発行、物販ビジネスにおける商品・サービスの企画開発、販売などを行う予定だという。

 RIZAPグループは、16年3月に日本文芸社も子会社化している。