DNP、文教堂GHD株式の一部を日販に譲渡へ

2016年9月13日
 大日本印刷(DNP)は9月12日、連結子会社である文教堂グループホールディングスの株式の一部を日本出版販売(日販)に譲渡する契約を結んだと発表した。株式の譲渡により、日販が文教堂GHDの筆頭株主となる。譲渡実行日は10月31日の予定。

 文教堂GHDの株式はDNPが500万株(議決権所有割合35・78%)、DNPグループの丸善ジュンク堂書店が224万7000株(同16・08%)を保有しているが、DNPが持つ株式のうち168万3000株(同12・05%)と丸善ジュンク堂書店が持つ全株式を譲渡する。その結果、日販は文教堂GHD株を393万株(同28・12%)を所有することになる。

 株式譲渡の目的についてDNPは、「文教堂と日販の関係を強化することが、これまで進めてきた出版流通市場における一層の協業関係の推進と市場の活性化のために効果的であると判断」したとし、「」株式譲渡後もDNPグループ及び文教堂は、honto事業をともに推進することで認識が一致しており、引き続き良好な協業関係のもと、新たな商品サービスの開発に取り組む」とコメントしている。

 文教堂GHDは、2009年に丸善ジュンク堂書店(当時はジュンク堂書店)の出資を受け、10年にはDNPが第三者割当増資を受ける形で連結子会社になっていた。今回の株式譲渡によって、文教堂GHDはDNPの連結子会社から持分法適用会社となる。