【熊本地震関連】BOWLで九州フェア、被災地応援のため開催

2016年7月22日

 日本紙パルプ商事の子会社リーディングポートJPが、大阪屋栗田の子会社で複合書店を展開するリーディングスタイルに業務委託して運営する複合店舗BOWLは、熊本地震で大きな被害を受けた地域を支援するため、被災地の物産を集めた「九州応援フェア」を7月1日から8月末まで開催している。

 フェアは昨年4月に埼玉県富士見市の「ららぽーと富士見」にオープンした1号店(約125坪)と、同10月に神奈川県海老名市の「ららぽーと海老名」にオープンした2号店(約172坪)の2店舗で開催。

 熊本県を中心に、被害が大きかった地域の食品、雑貨など約150アイテムを展示・販売し、売り上げの一部を被災地に寄付する。また、7月18日には2号店に人気ご当地キャラクター「くまもん」が訪れてイベントを開催した。

 フェア開催に当たって、直接現地に入って商品の仕入を行ったリーディングポートJP・佐藤英彦取締役は「反応はすこぶるよい」とフェアの手応えを話す。

 社会貢献の一環とした取り組みで、日本紙パルプ商事の社員が毎日交代で店舗を訪れ、コーナーで接客に当たっているという。

 同様のフェアは、両店での開催に先立って、やはりリーディングスタイルと提携関係にあるさわや書店(盛岡市)の各店舗で6月末から開催。8月1日からは東京・千代田区の商業施設KITTEで営業するマルノウチリーディングスタイルでも開催する。

出版社のイベントに期待

 オープンから8カ月余が経過したBOWL2号店は、書籍売場、雑貨売場、カフェ、イベントスペースを展開しているが、イベントは週に1~2回のペースで開催している。

 フロアコンセプトに合わせた「大人ゼミ」として、ワークショップや他テナントのイベントなどを行っているほか、月に1回程度は著名人によるトークショーなどを開いている。

 東京紙パルプ商事で新聞・出版事業本部部長新事業担当を務める佐藤取締役は、「紙の専門商社として新聞社や出版社にお世話になってきた会社として、出版不況のなかで本を扱うことで恩返ししたい」とBOWL開設の目的を話し、イベントスペースでは積極的に出版社のイベントを開催していきたいとの考えを示している。

 イベントスペースは着席で約60席、立ち見で100人強を収容。費用については「ケースバイケースで考えたい」(佐藤取締役)という。