読売新聞が「折り込みチラシ」のCMを制作・放映

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2015年11月17日
 読売新聞社は、YC(読売新聞販売店)の収益を支える「折り込みチラシ」のテレビCMを制作し、11月16日から放映を始めた。広告媒体の中で、折り込みチラシは宣伝効果が高い一方、利用したことがない企業も多く、市場の潜在的な可能性は高い。同社は、CM放映を通じ、市場全体を活性化させるとともに、読売新聞の折り込みチラシが効果的なことをアピールする。一般社団法人日本新聞折込広告業協会によると、折り込みチラシに焦点をあてたテレビCMは、前例がないという。

 折り込みチラシは、広告企業上位15社の出稿実績が全体の85%を占めており、折り込みチラシを広告に活用している企業は、使う可能性がある企業の数%にとどまっていると言われている。読売新聞社では、今回のCM放映を通して、これまでの大口広告主とともに、新たな広告主の開拓にも力を入れていく。

 今回のテレビCMは、「野菜」編(30秒、15秒)と「チラシマジック」編(30秒、15秒)の2種類。「野菜」編では、八百屋の店頭に並べられた野菜が、「今日でお別れだ」「折り込みチラシが入ったから」などと会話し、その直後にお客さんが殺到して売り切れる、という内容。コミカルな映像ながら、読売新聞本紙とともにお茶の間まで確実に宣伝効果が到達する折り込みチラシの高い媒体力と集客効果を、既存の主な広告主である小売店経営者に再認識してもらうのが狙いだ。

 一方の「チラシマジック」編は、出稿実績のない新規広告主向けの内容。商品のサンプルが付いたチラシや変型のチラシ、ウェブサイトにアクセスするQRコード付きのチラシなど、折り込みチラシにもたくさんのバリエーションがあることを紹介し、広告主に新しいPR展開の可能性を提案する。

 CMは、日本テレビ(関東ローカル)で11月23日まで集中スポット放映されるほか、読売新聞社が提供する日本テレビの「ワーズハウスへようこそ」(毎週土曜日、20時54分)や、BS日テレの「深層NEWS」(毎週月曜~金曜、22時)などでも順次放映される。

 また、テレビCMのイメージを使ったグラフィック(ポスター、チラシ)も制作し、読売新聞の関連会社の読売ISや読売情報開発、YCなどが営業活動などで活用する予定。

 CMは、ウェブサイト「読売新聞ブランド企画部です」(http://pr-yomiuri.com/)でも公開している。