第2回首都連書店大商談会開催、トークイベントなども実施

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2011年10月27日
第2回首都圏書店大商談会が10月26日、東京・千代田区のアキバ・スクエアで開かれ、多数の書店が訪れた。前回よりも出展規模が拡大したことに加え、コミックのトークイベントや、出展社ブースでのサイン会など開かれた。また、2回目ということで、出展社の準備も充実していたようだ。出展社は前回より16社多い96社となったが、講談社、小学館などがコーナー別に複数のブースを出したことで、全体で100ブースになった。首都圏以外の地域から来場した書店も目についた。取次の会合や、出版社の書店組織の役員会などがこの時期に設定されたこともあって、関西や九州の書店の姿があり、11月11日に大阪で開催する初の帳合を超えた商談会「BOOK EXPO」の実行委員も複数訪れていた。会場は一般書79ブース、コミック12ブース、児童書9ブースのコーナーに分かれ、ジャンルが同じ出展社が並んだため、来場書店が目的に合った出展社を容易に探すことができるようになった。また、前回多層階だった会場が1フロアになったことで、来場者からはわかりやすくなったという声が多く聞かれた。展示では、映像化商品や近刊の大型企画がある出版社のブースが目立っていたほか、前回に比べて資料や拡材が充実している出展社が多かった。来場書店には現場担当者も多くみられ、事前に配布されたパンフレットに多くの付箋を付けて会場を回る姿や、注文を目的に番線印を持参する書店人の姿も多かった。イベントでは、出版社のコミック担当者や、漫画家などによるコミックミーティングを4回実施。この中では、コミック雑誌の売れ行きが厳しいため、読者が作品に出会うことができるよう、棚に試し読み用の1冊を作ることや、新作は3巻までは我慢して置くことなどが提案され、また、各出版社の新しい販売施策なども示された。出展社によるイベントでは、河出書房新社が「大人の塗り絵教室」やポプラ社の「書店員さんにおすすめ!身体になが?く効くストレッチ」、ゆあーずの「洗える製麺機?麺や?」、文芸社の「自費出版説明会」が開かれた。また、ポプラ社ブースでは角野栄子氏など児童文学作家のサイン会も行われた。