ジュンク堂旭川店1050坪でオープン、旭川富貴堂の元従業員を

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2011年6月30日
【北海道】ジュンク堂書店としては北海道で2店目となるジュンク堂旭川店(中村克己店長)が6月24日、旭川市1条通8丁目の商業施設「フィール旭川」(旧丸井今井旭川店を改装)1?5階に1050坪、蔵書70万冊でオープンした。1階は雑誌、実用書、旅行ガイドなどで、広めの催事スペースが特徴。2階は文庫、新書、文芸書など。催事もできるギャラリーを併設した。3階は人文・社会科学、語学、洋書。4階はパソコン関連、医学、福祉、理工書など。5階は学参、児童書、コミック。大きな特徴は専門書にトータルで約400坪、コミックに約170坪を割いたこと。子どもも大人も楽しめるよう充実させた。オープン3日間の入場者は多く、合計売上高は約1500万円。「さい先の良いスタートがきれました」と中村店長。売り上げ目標は月商5000?5500万円。立地的にはJR旭川駅前歩行者天国の買物公園に面し、また近くにバス停が多いため大人から子どもまで気楽に立ち寄ることができる。旭川市内35万人と、道東、道北を含め60万人が商圏。1?圏内には昨年9月にオープンしたばかりのコーチャンフォー旭川店(1730坪)があり、競合は避けられない。丸井今井旭川店が09年7月に閉店し、極東証券が買収しテナント誘致を進めてきた。核テナントとなるジュンク堂の誘致が決まり、大小58のテナントが顔を揃え今回の開店に至った。各テナント間の相乗効果に期待している。一方、出店に関してはリブレリフィール?(本社・旭川、志賀健一社長)との共同出資の話も水面下で進展。ジュンク堂のフランチャイズ第1号の様相も。関連して閉店した旭川富貴堂メガ店や名寄店などの従業員延べ51人がジュンク堂旭川店へ再就職することになり、慣れ親しんだ顧客との再会を喜び合うシーンもみられた。また富貴堂文具館が6月末に閉店したが、これにあわせ同ビル5階(260坪)に文具の丸善が出店する。予定は7月21日。