無双舎、第1回団鬼六賞贈賞式を開催

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2011年3月29日
無双舎は3月22日、東京・渋谷区のLaDonnaで第1回団鬼六賞授賞式と大賞作品『花祀り』出版記念パーティーを開催した。同賞は、団鬼六氏の「SM小説は単なるポルノでは終わらせない、俺が『文学』にまで高めてやる」闘争宣言に同社が賛同し、創設された文芸賞。大賞は花房観音著『花祀り』が受賞、優秀作に深志美由紀著『花鳥籠』が選出された。同社・松村由貴代取締役社長は同賞を最後発で、極北に位置する文芸賞とし、「なにがしかの意味をそこに見出さなければならない。団鬼六賞には邪悪なる人の業を積極的に肯定しよう、認めたueでリセットしていこうという気持ちが入っている。受賞者2人は非常に業の深い人。結果的に2人の受賞は相応しく、審査員の目線は合っていた」と述べて乾杯を行った。審査委員長を務めた団鬼六氏は「2人とも話のテンポがとてもよかった。もっといやらしいことを書いてもよかったのではないか。文体の中に本当の意味の官能描写を入れてほしい」と話し、2人を激励した。会場では、東北関東大震災へのチャリティーフードと募金箱が用意され、総額4万3000円の義援金が集まり、日本書店商業組合連合会の「日書連地震災害義援金口座」に送付された。