ダイヤモンド社、Webを大幅リニューアルへ 日本ビジネスプレ

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2010年3月4日
ダイヤモンド社は3月3日、東京・渋谷区の同社石山記念ホールで「ダイヤモンド・オンライン(DOL)」のサイトリニューアル媒体説明会を開き、デジタルビジネスに経営資源を集中投下する方針を示した。また、そのためにインターネット事業で同日、日本ビジネスプレス(JBP)と包括的な業務提携で合意したことも発表した。説明会で辻広雅文取締役デジタルコンテンツ室室長は、メディア産業の急激な変化に触れ、「デジタルコンテンツビジネスに人、物、金の経営資源を集中投下して準備を整えることが最大の経営課題」と表明。その上で、「シングルソースをマルチアウトプットし、それをマネタイズする。そのために雑誌、書籍のコンテンツをいかなるメディアにも提供できるインフラを10年度に全力をあげて構築する」と述べた。そして、DOLの収益化を図るためにJBPと提携し、?DOLのASP契約を結び、DOLのシステムをまるごとJBPのインフラに移行する?DOLの広告企画・営業をJBPと共同で行う?全社的なデジタルコンテンツビジネス戦略についてのコンサルティングを依頼する―と説明。さらに、辻広取締役は「日本における最大かつ最高のビジネスネットワークの形成を目指す」とし、他の経済メディアと、プラットフォームや顧客データベースを共有することも視野に入れていると説明した。続いてJBPの菅原聡社長が「役に立ち、使えるメディアネットワーク、そして効果のあるマーケティングメニューを提供していきたい」と、同社が提供するプラットフォームの充実を図る考えを示した。DOLの田上雄司編集長は、DOLが2月末で2069万PV、275万UU、メールマガジンの購読者が16万2000人に達していることを報告し、リニューアルによって、「ユーザビリティーの向上と同時に広告効果を高めるデザイン」、「記事内アンケートやツイッターなどを利用した読者参加型の記事」「会員の属性に応じたコンテンツ表示(ターゲティングメディア)」を実現すると説明した。広告は、顧客がアクセスした時点で10秒ほど大型バナーを表示する「スクリーン」や、記事をスクロールしても常時広告を表示する「ムービングレクタングル」を新たに導入。タイアップ広告もオンライン記事型や雑誌との連動型など4パターンを用意する。広告料金は純広が「スクリーン」とトップページのレクタングルを組み合わせて1週間130万円、トップページの「レクタングル」は1カ月100万円、「ムービングレクタングル」は1カ月100万円など。タイアップ広告はオンライン記事型が150万円、オリジナルページが200万円以上、雑誌連動型は雑誌の広告料金と50万円など。