小学館、RFタグ条件併用企画の受注数発表 早川常務、ブックオ

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2009年7月7日
小学館は7月7日、東京・千代田区の如水会館で取次向けに「09年下期新企画発表会」を開き、責任販売制・委託販売制併用企画の申込み部数について報告。早川三雄常務は「目論見どおり」と述べ、取次、書店への感謝を示した。また、あいさつでブックオフの株式取得について説明した。早川常務はブックオフ問題について、「当社も講談社、集英社2社と同じ考えで動いている。株式取得は新刊市場の活性化、著作者への配慮、万引き防止などについて話し合って様々なルールを作り、業界全体をよりいい方向に進めていきたい。この後、実務者協議を経てよりよい施策を考え、実行していく。皆さんから頂いた多くの意見を参考に、粘り強く進んでいく」と述べた。また、5月末で申し込みを締め切った責任販売制・委託販売制併用企画の申し込み部数について、『図鑑NEOプラス くらべる図鑑』は責任販売が5万6000部、委託販売1万4000部の計7万部、『脳で旅する日本のクオリア』は責任販売2万1000部、委託販売6000部の計2万7000部、『星の地図館 太陽系大地図』は責任販売1万5000部、委託販売5000部の計2万部と報告。それについて「それぞれ目論見通りの部数で船出できる。書店の売上アップ、返品減少の成果をさらに高めていく。また、書店、取次でも『売ってやろう』という意気込み、強い意志を強く感じらた。感謝したい」と述べた。秋には『世界大地図』を併用企画でまた秋の併用企画『世界大地図』は11月27日発売予定。地球データを所有するNASA、地図製作技術に定評のある米・ランドマクナリー社の資料をベースに、日本の視点と地図の楽しさを加えた。責任販売の条件はこれまでと同様だが、1万8000円と高額であることから4カ月延勘にする。責任販売条件の発注は10月9日まで、返品は10年5月末までで書店3掛の歩安入帳。スリップを赤色にして、追加出庫は行わない。販売目標は2万5000部。委託販売条件は通常正味、4カ月長期委託、返品期限なし、発注は10月9日まで、追加出庫も行う。スリップ青色。販売目標5000部。A3判上製、272?(うちカラー200?)、本体1万8000円だが、10年5月末まで同1万6000円。このほか、DVDBOOK『松本清張 傑作映画ベスト10』(全10巻)は9月8日発売予定。35作品の映画の中から、名作、原作本が売れ続けている、世代を越えて愛されている、繰り返して観るに耐える、を基準に10作を選定。初版2万部目標、A5判、本体3300円だが1巻のみ10年3月末まで同3000円。DVD1枚、張り込み型BOOK32?。2巻発売の11月から毎月8日発売。巻数とタイトルは次の通り。?砂の器?ゼロの焦点?天城越え?張込み?霧の旗?鬼畜?わるいやつら?疑惑?眼の壁?影の車。ボストン美術館秘蔵『スポルティング・コレクション名作選』は10月下旬発売予定。全コレクション6500点のうち、07年にNHKが撮影した物の中から100点を厳選して収録。販売目標1万部。3カ月延勘、菊倍判上製、226?、本体1万2000円。『小学館の子ども図鑑プレNEO 楽しく遊ぶ学ぶ せいかつの図鑑』は10年2月23日発売予定。ぞうきん絞りなど生きるためのノウハウをわかりやすく紹介する。販売目標5万部。AB判上製、192?、本体2800円、新刊委託。